飲食店のダクト清掃のやり方は?方法や清掃するメリットを解説

食べ物を提供する飲食店は、何よりも清潔でなければなりません。

清掃に注意を払っていても、目が届きにくいダクトとなるとダクトの構造上の問題もあって、清掃が行き届かないこともあります。

飲食店のダクトは油分や油が混じった汚れもあり、清掃は非常に厄介です。

今回は飲食店のダクトについて、清掃のやり方や清掃のメリットについて紹介します。

 

飲食店にあるダクトの汚れはひどい

飲食店は一日に12時間以上営業することがあり、営業中は換気扇が稼働するでしょう。

換気扇につながるダクトの中は煙や熱気、蒸気と一緒になった油分が通っています。

目につきにくいスポットですが、頑固な汚れがこびりつくことも多い場所です。

飲食店で使われている主なダクトは4種類です。それぞれが最適な場所で、有意義に機能しています。その4種類を紹介しましょう。

 

空調ダクト

空調ダクトは、主に室内の温度と湿度の調整をする役割を担います。

外の空気を室内に取り込み、室内の空気を外部に排出することで、温度と湿度を調整します。

快適な室内を維持するために必要です。

 

排気・換気ダクト

換気・排気ダクトは、室内の空気の入れ替えを行います。

飲食店の店内には煙やにおいがあり、それらを外に排出する役割を果たします。

焼肉店や焼き鳥店など店内で火を盛んに使うと、室内に煙が大量に出て二酸化炭素がこもることもあるため、排気は重要です。

 

排煙ダクト

基本的に排煙ダクトは、通常時使用されません。

火災のときに機能するのが排煙ダクトです。火災が起きると有害な煙が発生します。

その煙を外へ排出する役割を担うのが、排煙ダクトです。

常時使用するダクトではないものの、火を扱う飲食店には備えておくべきダクトといえるでしょう。

 

厨房ダクト

飲食店でメインになるダクトといえるのが、厨房ダクトです。

飲食店の調理で出た蒸気や熱風などを、外部に排出するダクトです。和洋中華のお店は油を使います。

どのタイプの飲食店でも油を使うお店にあるダクトには、落ちにくい油汚れが滞留しがちです。

 

厨房ダクトの構造と汚れの種類

調理中に発生する熱気や煙、蒸気などは、ガスレンジのうえの天蓋ダクトフードに集まり、フードに続く排気ダクトに進んでいきます。

大部分の排気ダクトは天井裏に設置され、壁の部分に外部へ排出するための排気口が設けられます。

ダクトの排気口に近い部分には排気ファンがあり、厨房で出た煙や熱気を外部に送り出す働きをする部分です。

ダクトは飲食店の造りで長さも大きさも異なり、ダクト清掃も違っていきます。

 

厨房ダクトの汚れの種類

ダクト内には料理中に蒸気と一緒に舞いあがった油が汚れとなって定着し、そこにホコリなどの汚れも付着し、簡単に取れないしつこい汚れになるのです。

厨房ダクトには、グリスフィルターがダクトに設置され油脂を除去しています。

しかし一般的に除去できる油脂は80%ほどで、残りの20%はダクト内に残っています。

このようなダクト内に溜まった汚れがあると、不衛生なだけではなく悪臭発生の原因になることもあるのです。

さらに油汚れやホコリに厨房の火が飛び火し、火災の原因になる恐れもあります。

 

飲食店ダクトの清掃方法

ダクトの主な清掃方法は「ダストストリーム工法」と「ダクトビート工法」の、2種類があります。

飲食店の清掃については「ダストストリーム工法」の使われることが大半です。

 

ダストストリーム工法

ダストストリーム工法は、飲食店のダクト清掃でよく使われる清掃方法です。

小口径の換気ダクトを清掃する際に、よく用いられます。

ダストストリーム工法は室外の換気口に集塵機をセットし、室内から建物の外部に向かって、ダクト内にブラシを挿入します。

内部に滞留した汚れを掻き落とし、汚れを除去する清掃方法です。

実際にはほこりや汚れを落とした後に油汚れを重点的に掻き取ったり、油除去用の薬剤で溶かしたりして、ダクト内の汚れを落とします。

さらに高圧洗浄を行い、頑固に染みついた油汚れを落とします。

 

ダクトビート工法

ダクトビート清掃法は、工場など大口径の換気ダクトを清掃するときに、使用する方法です。

大型の掃除機のような機械を使って、ダクト内にあるほこりや汚れを吸引して取り除きます。

 

厨房ダクト清掃のメリット

厨房ダクトを清掃することで、メリットが出ます。

飲食店は衛生面や火災事故防止の責任があり、ダクト清掃は避けられない必須項目で、定期的に行うことがおすすめです。

 

ダクト清掃のメリット:火災防止効果

ダクトに溜まった油汚れは、火災発生の危険性があります。

ダクトを掃除し引火する油汚れをなくしておけば、火災の危険性が軽減できます。

飲食店の火災事故でダクト内が火元になるケースは、決して少なくありません。火災予防の観点からも、ダクトの清掃は必要です。

 

ダクト清掃のメリット:害虫防止効果

ダクト清掃を行うことで油汚れなどがなくなるため、害虫予防効果が期待できます。

ダクト内は熱風も通るものの、場所によっては温度が下がる場所も出てくるので、場所により害虫が巣くうこともありえます。

 

ダクト清掃のメリット:悪臭除去と衛生面の効果

ダクトに油や汚れが大量に滞留すると、嫌なにおいが発生することもあるのです。

店内に嫌なにおいが漂うと、集客に影響が出ることも考えられます。

まれにダクトの吸引が悪くなると、室内の壁や床に油が残ることも増えます。

ベタベタを感じる室内になると、衛生面でも悪影響が出るのです。

 

ダクト清掃のメリット:節電効果

ダクト内にほこりや汚れがたまれば、ダクト内を通る煙や熱気の循環が悪くなります。

そうなるとダクトに付いているファンに負荷がかかり、電気の使用量も増えがちです。

 

業者へ依頼がおすすめ

飲食店の厨房に取り付けられたダクトの清掃は、専門知識のない人にとってたいへん困難な作業です。

時間と手間がかかり、しかも汚れがうまく落ちないこともあり、結論的にいえばプロに任せることがおすすめです

プロのダクト清掃でダクトがきれいになるだけでなく、店内環境全体までもよくなることがあります。

また

ダクトには油汚れがこびり付いてしまうだけに、日ごろからダクトの変化に気を配りましょう。

まとめ

飲食店のお客さんは店のにおいや清潔度に敏感です。

ダクトの汚れは店内に嫌なにおいを漂わせ、油汚れも発生させることがあります。

さらに火災の危険性も高まります。よい店舗環境は清潔なダクトが必須条件といえるでしょう。

 

また飲食店の匂いの原因として、換気扇やレンジフードにこびりついた油汚れなども関係しています。

長年放置していると、気づかないうちにお客様に不快感を与えてしまう要因になりかねません。

ダクト清掃の必要性を感じた際には、是非周りの設備の清掃もご検討してみてはいかがでしょうか。

 

仮に自分で清掃したとすると、清掃に費やす時間がかかり、肉体的な負荷もかかるのです。

やはりトータル的にみると、プロにお願いすることが大きなメリットになります。

定期点検を怠らず、1年に1回は本格的な清掃をプロに依頼しましょう。結果として火災予防につながり、清潔な店を維持できます。

 

換気扇やレンジフードとダクト清掃は施工内容などの違いから、弊社ではダクト清掃は承っておりませんが、専門的な知識や卓越した清掃技術を求められる、換気扇やレンジフードの実績が多く満足いく仕上がりをお約束するのが「株式会社ワークイノベーション」です。

弊社は換気扇やレンジフードのプロです。ぜひとも一度お気軽にご相談ください。