床が黒ずんでいると、部屋全体がどんよりしているように感じます。

大きな原因は、皮脂や油汚れの蓄積です。また、床を保護するためのワックスのかけ直しが、かえって黒ずみを発生させている可能性も考えられます。

重要なのは、事前の剥離清掃を丁寧に仕上げることです。

剥離剤は、ホームセンターなどでも手に入ります。しかし、新品のような綺麗な床を実現するためにも、剥離清掃はプロの手を借りることをおすすめします。

 

剥離清掃とは

剥離清掃とは、剥離剤で古いワックスをしっかりと除去し、床材を元々の状態に戻した上で、新しいワックスを塗る作業のことです。

ワックスは、数年で黄ばみや黒ずみが発生するため、定期的なメンテナンスが必要となります。

その際に、剥離清掃が不十分なままワックスを重ねてしまうと、状態は悪化するばかりです。

ここからは、剥離清掃の理解を深めるために、実際の作業の流れを簡単にご説明します。

 

安全確保

まずは、床の清掃を行う範囲にある物品を移動させます。

また、剥離剤により床が滑りやすくなるため、立ち入り禁止の表示が必須です。

転倒事故や、足跡の付着を防ぐことに繋がります。そのほか、ブルーシートなどを活用し、安全を確保します。

 

床掃除

次に、掃除機やほうきを使って、床の表面に落ちている砂や埃、チリを取り除きます。

 

剥離剤を塗る

ここで、床材や塗布範囲に合わせて剥離剤を調合し、床に撒く作業です。

この後、一定の時間放置します。剥離剤はアルカリ性であるため、十分な換気を心がけ、作業中はゴム手袋を装着します。

 

ポリッシャー洗浄

ポリッシャーは、ブラシが付いた円形の電動清掃機器です。

ハンドルを腰の位置に固定するように持ち、床に対して水平になるように意識しながら操作します。

使用中に左右に振られてしまう可能性があるため、回数を重ねながら、ある程度コツを掴む必要がある作業です。

洗浄が進むにつれて、汚れがどんどん表面に浮き出てきます。

 

汚水回収

続けて、ポリッシャー洗浄によって発生した汚水を回収する作業です。

吸水バキュームを使えば、タンクに効率よく汚水を溜められます。汚水が乾いてしまう前に、スピーディーに処理することが大切です。

 

すすぎ

一度の洗浄で回収できなかった剥離剤を除去するために、洗浄と汚水回収を数回繰り返しながら、すすぎを行います。

 

モップ掛け

剥離剤や汚水が残っていないかを最終チェックし、モップで水拭き作業をします。

また、機械では届きにくい隅の部分などの汚れを拭き取ります。

 

乾燥

一連の作業が終わったら、送風機などを使って、床を乾燥させます。

ここまでで、ワックスを塗る以前の、元通りの床の状態に戻っているはずです。

 

ワックスを塗る

そして、新しいワックスを塗る作業です。

塗る方向や厚みで仕上がりの美しさが変わるため、丁寧に進めていきます。

塗り終わったら、モップ掛け後と同じように乾燥させます。

 

環境整備

最後に、移動させた物品を戻すなど、環境整備ができたら完了です。

 

セルフ剥離清掃の注意点

上記は、剥離清掃を業者に依頼した場合の手順です。剥離清掃をセルフ行う際には、いくつか注意したい点があります。

 

床材に適した剥離剤を選ぶ

床の材質と相性の悪い剥離剤を使用したことで、フローリングが白く変色したり、膨張したりといった問題が発生する事例があります。

剥離剤の代用品として、クリーナーや油取り用洗剤を使用するほうが安心です。

 

剥離剤の量を調節する

剥離剤がかかったままの床をそのままにしておくと、カビが発生するなどの劣化に繋がります。

また、場所によって剥離剤の厚みが均等でないと、色ムラができてしまう可能性もあります。

一度に作業できる範囲を考慮して、剥離剤の量を決めることが大切です。

 

換気を行う

剥離剤による中毒を防ぐために、十分に換気を行いましょう。

また、肌トラブルにならないよう、ゴム手袋の装着を徹底してください。

セルフで剥離清掃を行うことは、不可能ではありません。

しかし、専門知識や技術を要するポイントが多数存在する上、かなりの時間と手間がかかります。

プロにお任せするほうが、より綺麗な仕上がりを目指すことが可能です。

 

剥離清掃業者選びは慎重に！

剥離清掃を依頼する業者を選ぶ際は、適正価格でクオリティーの高い仕上がりが期待できるかを重視しましょう。

低価格を謳う悪徳業者には要注意です。

剥離清掃を十分に行わないままワックスを重ね、床のくすみが目立ってしまっている…などといったトラブルに発展するケースも少なくありません。

事前に相談や見積もりの内容を確認し、信頼できる業者選びを心がけることが重要です。

 

まとめ

今回は、床のメンテナンスの中から剥離清掃に注目してお話しました。

ワックスを塗る前の剥離清掃の重要度はとても高く、綺麗な仕上がりを目指すために必要不可欠な作業です。

セルフで行うこともできますが、注意点や手間を考慮すると、プロに任せるほうが安心だと言えます。

 

「株式会社ワークイノベーション」は、お店のお掃除専門店です。

高い技術を駆使して丁寧な剥離清掃を行い、新品同様の綺麗な床へと導きます。現場特有の汚れにも対応が可能です。

気になる点があれば、お気軽にご相談ください。