夏場の猛暑時には必要不可欠なエアコンですが、エアコンの室内機は屋内に設置されているため汚れがあればわかりやすいものの、常に雨風に晒される室外機の汚れは気になるところです。とくに店舗など、使用頻度が多いエアコンの室外機は汚れ方が早くなります。しかしそもそも、室外機の清掃は、本当に必要なことなのでしょうか。そこで今回は、エアコン室外機清掃の必要性について詳しくご紹介します。
1.エアコンの効果に関わる、室外機をよりよく運転させるポイント
まずは、室外機の性能をよりよく維持しながら運転させる3つのポイントを紹介します。
1-1.直射日光を避ける
室外機が置かれている場所は、主に家の日陰になるような場所が多いでしょう。そのため基本的には心配ないものの、時間帯によっては室外機が直射日光にさらされてしまうことも考えられます。しっかりと日差しを防げる箇所に室外機を置くことで、室外機をよりよく運転させることができます。
1-2.室外機の前に物を置かないこと
室外機の吹き出し口や、吸い込み口周辺には物を置かないようにしましょう。室外機は、空気の循環によって室内の温度を適正に保つ役割を担っています。室外機の周りに物を置かず、ある程度離れた位置に、地面の反射や熱の上昇を抑える植物などを設置したりすることがおすすめです。
1-3.室外機周りを打ち水などで温度を下げる
猛暑日などとくに屋外が暑い時期には、室外機に水を直接かけたり、その周りに打ち水したりすることで室内の温度も下がりやすくなります。室外機は屋外で使用するように設計されていますので、水濡れが原因で故障することはありません。ただし、高圧洗浄機など水圧の強い水を内部に入れてしまうと、故障の原因にも繋がりますのでご注意ください。
2.室外機の内部清掃は必要?
ここまで室外機の役割などを詳しく見てきましたが、そもそも室外機の清掃はエアコンにとって必要なものなのでしょうか。室外機の清掃の必要性について、詳しく見ていきましょう。
2-1.室外機の周りは綺麗にしておく必要がある
室外機の周りに物を置かないなど、常に周りを綺麗な状態にしておくことは重要です。夏場は日陰作りを意識するだけで、エアコンの高いパフォーマンスが維持できます。エアコンの調子が悪くなったと感じた時は、室外機周りの環境を確認してください。知らぬ間に物を置いてしまった、植物を密着させすぎたなど、室外機がきちんと稼働できない環境下になっている場合もありますので、定期的に室外機周りの点検を行いましょう。
2-2.室外機の内部清掃は原則不要!
以上のことから、室外機の点検や環境作りは必要ですが、室外機内部の洗浄は全く必要ありません。そもそも室外機は、基本的に外に設置されることが前提として作られているため、ある程度汚れてしまうことは織り込み済みで設計されています。そのため、基本的にはメンテナンスフリーで問題ない機械なのです。エアコンの運転に関しても、室外機が汚れているからといって問題が起きてしまうことは基本的には考えられないでしょう。
ただ、あまりに環境が悪い場合や(山の中で何年も風雨にさらされて土や葉っぱが中に入り込んでいる等) 何十年も室外機を放置している場合は分解しての内部洗浄が必要な場合も例外としてあるのは事実ですが、稀な例ですので、原則は内部洗浄は不要と考えていいでしょう。
また、どうしても外側の汚れが気になるという場合には、夏場のエアコンを使う時期以外はカバーをかけておくなどの対策を行えば汚れをある程度防ぐことができるでしょう。室外機を清掃しないからといって、室内の空気が不潔になるなどのことはありません。衛生面で考えても原則室外機の内部清掃は不要なので、押さえておきましょう。
2-3.室外機の内部清掃が必要だと言う悪徳業者に注意!
エアコン清掃の際、室外機の清掃も必要だと言って不要な清掃業務を持ちかけてくる悪徳業者がいることも事実です。もし業者から室外機の清掃を提案されたら、キッパリと断りましょう。室外機の外側の汚れは自分で落とすことが可能ですし、内部が多少汚れているからといって室内の空気が汚れることもありません。もし「室外機が汚れていると部屋の空気も汚れる」などという理由で室外機の内部清掃を迫ってくる業者がいたら、それは悪徳業者かもしれません。注意しておきましょう。
3.室内機の清掃でエアコンの効率は上がる
室外機の汚れは、基本的にはエアコンの性能を落とすことにはつながりません。エアコンをより効率よく使い、電気代なども抑えたいと考えている方は、室外機ではなく室内機の清掃をこまめに行うことが重要だといえます。
室内機の清掃を行うことで、空気の効率的な循環を促し、室内の温度をより快適にしていくことが可能となります。エアコンをより効率的に使っていきたいと考えている方は室外機ではなく、室内機の清掃に注目しておきましょう。
4.まとめ
今回は、エアコン室外機の清掃の必要性についてお伝えしました。室外機は基本的に屋外で使うことが前提のものなので、清掃は不要です。周りの環境整備をしっかり行って、室外機の性能を最大限に発揮させるようにしましょう。
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