業務用エアコンの清掃頻度とは?エアコン清掃の流れについても解説

エアコンは快適な環境を作ってくれる反面、見えないところでは汚れが蓄積されています。とくに不特定多数の方が来場する店舗となれば、汚れる頻度は早くなるでしょう。そこで今回は、店舗型エアコン清掃の清掃頻度について考えていきましょう。エアコン清掃の基本的な流れについてもご紹介していきます。

 

1. 業務用エアコンの清掃頻度はどのくらい?

店舗などの業務用エアコンについては、おおよそどのくらいの頻度で清掃を行えばよいのでしょうか。業務用エアコンは設置されている環境などにもよりますが、家庭用と比較しても高頻度でメンテナンスが必要だといえます。

エアコンのフィルターに関しては、おおむね1ヶ月に1度程度は清掃が必要です。エアコンのフィルター清掃については自分でも行うことが可能なので、こまめにチェックして行っておきましょう。

エアコンを分解して内部をしっかりと清掃するクリーニングに関しては、おおむね2年~3年に1度程度しておくことがおすすめです。ただ、エアコンからの臭いなどが気になる場合には、それよりも早い段階でエアコンクリーニングを依頼しておきましょう。

 

2. エアコン清掃の前準備

「エアコン内部の清掃をしたいけど、業者にお願いするとお金が発生するので勿体ない」と思われている方も多いのではないでしょうか。そこで簡易的ですが業務用エアコン清掃の手順をお伝えします。

 

2-1.電源を切る

業務用エアコンとは、店舗などでよく見かける天井に埋め込まれている真四角なエアコンのことです。まずは必ず電源を切ってください。電源スイッチを切るのではなくブレーカーを落とします。

 

2-2.フィルターから順に外す

ブレーカーが落ちていることを確認したら、脚立などを使用してフィルターカバー(中央部分にアミアミ状に見える四角い外板のこと)を開放します。すると、その中に黒色のフィルターがセットされているでしょう。そして、カバーとフィルターを外します。次にフィルターカバーが取り付けられている外装と呼ばれる外板も外しましょう。これは重量物となりますので、取り外す際には安全のため、2名以上で実施しましょう。なお、ボルトで止められているものや長いネジで止められているものなど製品の形状はメーカーによって違います。

 

2-3.電気系統配線を外す

外装を取り外したら、次に電気系統の配線を外します。こちらについては、詳細が複雑なため簡単にお伝えすると配線を外して、元通りに戻すことが作業内容です。よって、接続されている状態を写真などで記録し、清掃後、元に戻します。なお、外した電気系統の先を、養生テープなどで保護するようにしてください。

 

2-4.さらに内部品を分解する

電気系統の配線を外したら、次にプロペラ部分やドレイン板と呼ばれる部品も取り外します。こちらも大方は、ネジ止めされていますので比較的簡単に取外し可能です。ただし、プロペラ部分は、回転体となるため通常のネジ外しと逆方向(右回し)となりますのでご注意ください。

 

2-5.養生する

取り外し可能な部品を全て外し終えると、アルミフィン部分が剥き出しになります。清掃前の最後に、エアコン全体を覆うようにして養生しましょう。注意点として、汚水が垂れ流しになるので、汚水が養生シートを伝って受け皿(バケツなど)に流れるよう設置する必要があります。なお、最近では業務用エアコン清掃専用の養生シートも販売されていますので、そちらを購入するのもおすすめです。

 

3.エアコン清掃の方法

ここまでの工程でざっと1時間程度です。なかなか大変な作業となります。次からは清掃方法を説明します。

 

3-1.アルミフィンの清掃

清掃のメインとなるアルミフィン部分に、専用の洗剤を噴霧します。全体的に噴霧した後、しばらく時間を置いてください。そして、清水を同じように、全体に噴霧します。これは、リンスする意味合いを持ち、噴霧すると黒い汚水が垂れ流れます。これがエアコンの汚れです。どれだけ汚れがあるのか、バケツに溜まった汚水を確認してみてください。黒ずんだアルミフィン部分が銀色に戻れば清掃完了です。まだ黒ずんでいるようでしたら、何度か繰り返し行ってみてください。

 

3-2.分解した部品の清掃

清掃が終わると、次は分解したプロペラや外板・フィルター部分などを清掃します。こちらはプラスチックのため、油汚れ用の中性洗剤などを使用すれば問題ありません。ただし、プラスチックのため破損しやすい部品という点について、頭に入れて清掃する必要があります。

 

3-3.元に戻す

全ての部品が乾燥したら、あとは元に戻す取り付け作業のみです。取り外しの逆手順で取り付けするだけです。全ての取り付け完了後、ブレーカーの電源を入れて試運転を行います。10分程度、急風及び強風でエアコンを運転させてください。

仮に電源の接続など不具合が発生した場合、スイッチの液晶画面にエラーコードが出ます。たとえば、A-●●などメーカーによってコード名称は違いますが、各メーカーのホームページなどを参照にしてください。エラーの詳細が分かります。なお、もっとも多いエラーは電気系統の接続です。とくに、電源供給の配線間違いなどには十分に注意が必要です。

 

4.まとめ

今回は、業務用エアコンの清掃頻度やその方法についてお伝えしました。ご覧の通り、清掃するのは一苦労だと分かってもらえたことでしょう。費用はかかりますが、手間や故障させるリスクを考えると、業務用エアコンは専門業者に任せるのがおすすめです。

東京都北区上十条にある「株式会社ワークイノベーション」は、エアコンの清掃をはじめとした店舗清掃のプロフェッショナルです。エアコン以外にもさまざまな個所の清掃に対応しておりますので、店舗の清掃を考えている方はお気軽にご相談くださいませ。